Windows11でメモリ容量を確認する方法

Windows11

はじめに

パソコンのメモリは、アプリやソフトウェアを動かすために必要な一時的な記憶領域です。メモリが不足すると、パソコンの動作が遅くなったり、フリーズしたりすることあります。そこで、メモリ使用量を確認して、メモリの状態を把握することが重要です。Windows11では、メモリ使用量を確認する方法が3つあります。この記事では、設定、タスクマネージャー、リソースモニターの3つの方法を紹介します。

設定でメモリを確認する

スタートボタンを右クリックしてシステムを押します。

実装RAMの部分が、メモリの容量です。この場合、8GBのメモリが装着されていますね。

※設定で確認できるのは、メモリ容量のみです。メモリの使用率や空き容量を確認するには、タスクマネージャーやリソースモニターを使う必要があります。

タスクマネージャーで確認する

タスクマネージャーでメモリ使用量を確認する方法は次のとおりです。タスクバーを右クリックしてタスクマネージャーを選択します。

Ctrl+SHIFT+ESCを押してもタスクマネージャーが起動します。

メモリの使用量が赤枠部分に表示されており、アプリケーションごとのメモリ使用量も表示されています。下の例では、メモリを36%使用しています。

パフォーマンスタブをクリックし、メモリの欄をクリックします。メモリ使用量がグラフで表示されます。

メモリの使用量と、空き容量がグラフから分かります。「利用可能」の部分が多いほど、メモリに余裕がある状態です。下の例では、使用中が2.2GBで、利用可能が5.7GBあります。まだメモリには余裕があるのが分かりますね。

タスクマネージャーでは、メモリの使用量の変化をグラフで見ることができます。また、プロセスタブではアプリごとのメモリ使用量を確認することができます。

リソースモニターでメモリ使用量を確認する

タスクマネージャーの代わりに、リソースモニターを使うことでメモリ使用量を確認することができます。まず、タスクマネージャーを起動します。タスクバーを右クリックしてタスクマネージャーを選択しましょう。

タスクマネージャーのパフォーマンスを選択し、右上の「・・・」ボタンを押してリソースモニターを押します。

リソースモニターが開きますので、メモリを押します。

メモリ画面が開きます。

左下のグラフに着目すると、

  • ハードウェア予約済み
    物理メモリの一部をBIOSやグラフィックスなどのハードウェアが占有している領域です。
  • 使用中
    OSやアプリケーション、サービスで使用している総容量です。アプリケーションを開くたびに量が増えていきます。この領域が物理メモリの合計サイズに近づくと、メモリ不足の状態になります。
  • 変更済み
    物理メモリから仮想メモリに移動されたデータが残っている領域です。仮想メモリとは、ハードディスクやSSDに作られるメモリの代用品で、物理メモリが足りなくなったときに使用されます。仮想メモリは物理メモリよりも遅いので、パソコンの処理速度に影響します。変更済みの領域は必要に応じて使用中やスタンバイに戻されます。
  • スタンバイ
    物理メモリに保存されているが、現在使用されていないデータがある領域です。この領域には、最近使ったプログラムやファイルのデータがキャッシュされています。
  • 空き
    物理メモリに何も保存されていない領域です。この領域は新しいデータやプログラムを保存するために使われます。

右の3つのグラフに着目すると、

  • 使用物理メモリ
    現在使用されている物理メモリの量が表示されています。この数値が100%に近いほどメモリ不足の可能性が高いです。
  • コミットチャージ
    使用されている物理メモリと仮想メモリの合計サイズを表しています。
  • ハードフォールト
    物理メモリが足りなくなって、仮想メモリにデータを書きだしたり読み込んだりする回数を表しています。この値が高い場合は、メモリ不足の症状です。ハードフォールトはパソコンの動作を遅くする要因です。

メモリ不足を解消するには

不要なプログラムやタブを閉じる

メモリを消費するプログラムやタブを多く開いている場合は、必要なものだけにしましょう。特にブラウザのタブは開いているだけで多くのメモリを使用しますので注意が必要です。Windows起動時に自動起動するアプリを止めたい場合、下記も参照してみてください。

物理メモリを増設する

物理メモリのサイズが小さい場合は、増設することでメモリ不足を解消できます。物理メモリの増設は、デスクトップパソコンの場合、比較的簡単に増設できますが、ノートパソコンの場合、機種によってはできないことがあります。取扱説明書を確認するようにしてください。

不要なアプリのアンインストール

まったく使わない不要なアプリがパソコンに入っている場合は、アンインストールするのも一つの手です。ストレージの空き容量が増えるのと、バックグラウンドで動作するプロセスが減る場合があります。

まとめ

Windows11でメモリ使用量を確認する方法を3つ紹介しました。設定ではメモリ容量を、タスクマネージャーやリソースモニターではメモリの使用量や空き容量を確認できます。メモリ使用量を把握することで、パソコンの動作状況を改善するための対策を考えることができます。メモリが不足している場合は、メモリの増設や不要なアプリの終了などを行うことがおすすめです。

メモリ増設などを行う前には、安全のためにシステムをバックアップしておきましょう。バックアップの仕方は、下記を参照してください。

以上が、メモリ容量の確認の仕方でした。この記事がパソコンのメモリ不足に悩む方のお役に立てれば幸いです。

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